作業前にご用意すると便利なもの

@ エプロン : 砥ぎ出した漆が衣服につかないようにしたいため
A 大き目のボウル(茶碗) : 耐水ペーパーに水を付けるため
B ぞうきん(タオル地よりも木綿がよい) : 砥いだ漆をふき取るため
C 木片(消しゴム) : 耐水ペーパーを巻きつけると作業がしやすい
D プラスチック手袋 : 薄いものでよいので漆の汚れが気になる方に


  〔 ワンポイント用語解説 〕

* 『砥ぎ(研ぎ)』とは・・・《体験工程》において「耐水ペーパー」にを付けて、研磨すること。
* 『磨く』とは・・・主に【下地工程】において木地を「サンドペーパー」で研磨すること。
* 『すり』とは・・・【艶付け工程】において漆を綿に付けて、すり込むように薄くのばしてつけること。

V 《体験工程》

 @ 荒研ぎ
 

・塗面の20%程度を目安に付属の
耐水ペーパー<T・bQ20>を使って水砥ぎする

・頭と先(3センチ)は砥がない

ココがコツ:
・ペーパーを当て木に巻きつけ、水をつけながら凸部だけを少しづつ

<砥ぎすぎの例>
彩漆(緑色)がでている

 A 中押研ぎ
 

・ 塗面の30%程度を目安に付属の
耐水ペーパー<U・bS00>を使って水砥ぎする
・頭を軽く砥ぐ

ココがコツ:
・高い部分をむらなく水を付けながら少しずつ

<砥ぎすぎの例>
彩漆(黄色)が出ている

 B 仕上げ押研ぎ
  ・さらに塗面を20%程度を目安に付属の
耐水ペーパー<V・bW00>を使って水砥ぎする
・頭と先は砥がない

ココがコツ:
先ず彩色の箇所をねらって砥ぎ、その後全体の彩紋をそろえるように

<砥ぎすぎの例>
砥ぎ目安のため塗った赤色の漆が出ている

 C 仕上げ研ぎ
  ・塗面を付属の耐水ペーパー<W・bP200>を使って水砥ぎする
・頭を砥ぐ

ココがコツ:
・紋様をむらなく砥ぎそろえ平らな面に
・角の砥ぎすぎに注意!

<砥ぎすぎの例>
ハシの生地がでている

 D 終了
 

デコボコしたところがなく、全体的に模様がはっきり出て、
[中塗工程]の砥ぎ目安のため塗った赤色の漆が出ていなければ大成功!
あなたも『の仲間入り!!


※ このままでも充分に丈夫な[お箸]として使えますが、
 『津軽塗』本来の艶と丈夫さを実感していただくためにも、「艶付け加工」を追加依頼されることをお勧めします。

 E 縁に飾り付 (時計キットのみの工程)
 F 穴あけ (時計キットのみの工程)

 G 時計モジュール取り付け (時計キットのみの工程)

 

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■ 各工程の流れ

T 【下地工程】
 近年一般的に売られている低価格帯の商品の中にはこの下地工程を省略しているものもあります。
 この工程は防水処理で、木地の収縮膨張、反狂を防止する目的で行います。

    ↓↓

U 【加飾工程】
 『津軽塗』独特の模様を付ける工程です。この体験のためのオリジナル工程を加えていますので、
 より堅牢になっています。

    ↓↓

V 《体験工程》
 この工程をお届けしたキットで体験できます。

    ↓↓

W 【艶付け工程】
 追加オプション・有料(1,000円から3,000円 送料・消費税込み)になります。
ご自分で『砥ぎ出し体験された作品』をご返送ください。
約3週間で【艶付け加工】してお届けします。
基本的に「砥ぎ過ぎて模様がなくなっても」そのまま状態で「艶付け加工」をします。

| 各工程の流れ| 体験加工 | 下地工程 | 加飾工程 | 艶付け工程

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T 【下地工程】

  1 木地磨き
  長さをそろえ、頭の角・先などをサンドペーパー(180)で研磨する
  2 木地固め
  下地漆を希釈し、ハケで全体に刷り込むようにしみ込ませる
布でしっかり拭き取る
  3 地付け(1回目)
  [磨り減り防止加工]
先端5センチに彩漆(赤色)をハケで塗り、地粉を付ける
  4 地付け(2回目)

 

[すべり止め加工]
先端3センチに彩漆(赤色)をハケで塗り、地粉を付ける
  5 上げ塗(ハシの先)

 
地粉を付けたハシ先をサンドペーパーで磨き、彩漆(赤色)をハケで塗る

U 【加飾工程

  6 中塗り ※体験のためのオリジナル追加加工
全面に砥ぎ目安のための赤色の漆をハケで塗る 
  7 仕掛け
専用のヘラで仕掛漆(黒色)の斑点模様を付ける
* ここでしっかり乾燥させることが必要
 5日から10日かかります
  8 塗掛
仕掛けを際立たせるために黄色の漆を薄目にハケで塗る
  9 彩色(1回目)
彩漆(朱色)で模様をつけるようにハケで塗る
 10 彩色(2回目)
彩漆(緑色)を市松状にハケで塗る
 11 呂塗
全面に素黒目漆をハケで塗る
 12 妻塗
  彩漆(黄色)を薄めにハケで塗る
 13 上げ塗(1回目)
  妻塗の上にハシ先まで、彩漆(黒色)をハケで塗る

 14 頭払い(1回目)

  塗面を20%程度を目安に耐水ペーパー<bP80>を使って水砥ぎする
 15 上げ塗(2回目)
ハシ先まで、彩漆(黒色)をハケで塗る

 16 頭払い(2回目)

  塗面を10%程度を目安に耐水ペーパー<bR20>を使って水砥ぎする
 17 上げ塗(3回目)
ハシ先まで、彩漆(黒色)をハケで塗る
 18 上げ塗(4回目)
ハシ先まで、彩漆(黒色)をハケで塗る

※ ここまでの工程で加工した[ハシ]をお届けします。

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W 【艶付け工程】(有料追加オプション)

  1 炭はぎ下(炭研下)

  仕上げ研ぎ面に素黒目漆をヘラで薄くこき付ける
  2 炭はぎ(炭研ぎ)
  塗面を耐水ペーパー<1500>を使って水砥ぎする
  3 千編下(胴すり下)
  艶漆を綿ですり付ける
  4 千遍こぐり(胴すり)
  研磨剤を布に付けてすり磨く。油分を残さないように砥の粉で拭き上げる
 5 すり漆
  艶漆を綿ですりつけ、千遍下と同じ要領で拭き上げる
  6 重ねすり
  摺漆の乾燥面に更にすりを行う
  7 艶付け
  角石粉と種油を用い、布ですり漆を落としながら磨く。全面に種油を薄くすり付け、打ち粉で磨粉を付けて、布でこすり磨く。すり漆が落ちるまで研磨し、打ち粉をして手のひらで磨き、油分も除去する
  8 すり漆(1回目)
  前回よりやや薄めに綿ですり、拭き取りも入念に行う
  9 艶付け
  和紙を用いて艶を付ける
 10 すり漆(2回目)
  完全に拭ききるようにむらなく拭きあげる
 11 仕上げ艶
  種油と和紙で磨きいてすり漆を落とし、仕上げは種油・角石を交互に付けながら、指先でこすりながらすり漆を全部磨き取るようにして仕上げ艶を付ける
 12 時字付け(時計キットのみの工程)
 13 時計針取付け(時計キットのみの工程)
 14 完成

 堅牢の上優美で、うるし独特の艶と光沢が生かされた『津軽塗】を使い込むことで実感していただけます。


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